Bonne Annee !

あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いします。
皆様にとって今年も素敵な1年になりますよう願っております。

　　　　　　　　　　　　　2011年元旦　marine


今年の目標は「夢の一歩、芸術の一歩」。
大学を今年卒業することで、これからは勉学とは強制ではなく自由につきあえるようになります。
だからこそ、私の小さな夢を実現できる勉強を始めたいですし、
今年はたくさんの芸術と触れ合いたいです。

いつも心がけるようにしている言葉は「外柔内剛」なのですが、
毎年その言葉通りの行いをすることができないため、
毎年元旦にこの言葉を今年こそ守ろうと決意しています。
他にもどこかのインタビューでウラジミール・マラーホフ氏（ベルリン国立バレエ芸術監督）が
仰っていた「Find something New !」という言葉も大切にしています。
この言葉は手帳のよく目立つところに大きな字で書き、
新しいものを見つけようとする探究心を忘れないようにしています。

今年は本を何冊読むことになるんでしょうか（笑）。

＜追記＞
昨年8月に執筆したショートショート。
就活のエピソードをおもしろおかしく書いてみました。
ここにまだ載せていなかったなあと思うので、今回記載してみます。
感想をお待ちしております！

ある企業セミナーにて。

某ビルの大きな会議室を貸し切り何人もの学生に企業の良さをアピールする―そのセミナーに参加してきた。私自身企業セミナーという会に嫌気がさしていてもせっせと行かなければならない世の中を恨む。
企業セミナーというものは、まず司会者が簡単な自己紹介をして、会社沿革や製品紹介などを学生たちに話す。次に企業のポリシーや求厶人材を役員が語る。―そう語るのだ。このとき学生はじっと聞かねばならぬ。このような話をずっと聞くことが苦痛である私は司会者の話も含めメモをとることでなんとかしている。私の隣には某R大学から来た就活生がいるが、彼女は私ほど必死に書くわけでもなく今日の資料にいくつか言葉をペンで忘れぬよう残すという感じだ。私の子供っぽい対策が馬鹿らしく思えても何としても寝てはならぬの精神で頑張った。というのも、私の座った席は真ん中ブロックの前から2列目左端から2番目だったからである。
しかし私の斜め前にふと目をやったとき真ん中中央にいる男性の目が泳いでいることに気づいた。メトロノームのように規則正しく上下する首の動きはまさしくその影響だろう。私が必死で憎き睡魔と戦っているのにもかかわらず、自己陶酔をしながら話しているように思われる役員の真ん前で首を上下に動かしているのだ。この勇気に私は賛辞を送ると心のなかで皮肉たっぷりに言った。そして私は彼が役員の話が終わったあとどのような反応をするのか見届けようと思った。
「我々は常に進歩し長期的な判断をしていく必要があります…！」とかっこよく言い終えた役員に対し彼が盛大な拍手を送っているのを私は見た。就活生の中で最も大きな拍手だったのではなかろうか。そんな彼の姿に思わず肉体を支える脳の働きが一瞬停止してしまった状態に陥ったのは言うまでもない。
説明会が終わったあと私はエントリーシート代わりになるアンケートを必死に書いていた。そのアンケート用紙は私の字で黒くなっていた。アンケートと履歴書を提出して私がセミナー会場を出るときにはもう彼の姿はなかった。